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お馴染みのジェームズ・ボンドが活躍するアクション映画「007/危機一髪」の主題歌として、マット・モンローの唄があまりにも有名ですが、ロシアを題材にした映画音楽にはどうして素晴らしい曲が多いのでしょう。
古くは「ドクトル・ジバゴ」、新しいものでは「The Russia House」などなど。「The Russia House」のテーマ曲は、サントラ盤でもブランフォード・マルサリスという名ジャズ・サキソフォン奏者が哀愁のある演奏を聴かせてくれています。一聴の価値ありです。
さて、危機一髪では、ジェームズ・ボンドをショーン・コネリーが演じていますが、全ての007ものを観ているファンとしては、ボンド役はやはり彼に勝る者はいないように思います。また、ロシアの美人スパイを演じているダニエラ・ビアンキは、歴代のボンドガールの中でも私の一番のお気に入りです。ロシアの凄腕のスパイはロバート・ショウという名優が演じていたのですから、この映画が面白くないはずがありません。特に、列車の個室における二人の格闘は、スパイ映画の歴史に残る1シーンでしょう。映画の話が長くなりすぎましたが、この「ロシアより愛をこめて」という名曲をジャズで演奏している人がいます。誰あろう御大カウント・ベイシーなのです。残念ながらオリジナルの「Basie
Meets Bond」というアルバムは今のところ入手できていませんが、ブルーノート盤の「ブルー・ムービーズ」というCDに収められています(写真)。
ビッグバンドがスウィンギーにドライブする中、ベイシーのモノトーンのピアノが、清涼飲料水のような爽やかさを醸す演奏にはいつも感心するのですが、この演奏もジャズとして聴いても、聴き応えのあるなかなかの名演となっています。 |
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